遠視

私たちは、小さなお子さんがめがねをかけていると、近視と考えがちですが、実際は遠視の場合が多いのです。遠視は通常よりも眼球が小さく眼軸が短いためにおこることから、成長してからでは遠視のままで固まってしまうと改善することはできません。屈折状態の年齢分布を見ると、就学前の幼児や小学校低学年の頃は遠視が多く、学年があがるごとに近視が増えてきます。

遠視というのは、遠いものが良く見え近視は近い場所がよく見える、と理解されていることが多いようですが、これは違います。遠視というのは、近いところはもちろん、遠い場所をみるのにもはっきりと見ることができず、調節する努力をしなくてはなりません。

近視は近いものをみる分には問題がないので、手元の作業が多い現代社会においてはかえって疲れにくいというメリットがありますが、遠視の場合、遠いところも近いところを見るにも努力がいるため、その疲れは近視以上です。そのため小さなお子さんの場合など、特に飽きっぽくなり勉学に支障が及ぶので、周囲の配慮と早期の治療が必要です。

遠視の場合も、遺伝的要素が強いといわれます。成長とともに遠視は軽くなり近視になる場合が多いのですが、眼軸が伸びきらずに遠視のままで止まってしまう場合もあります。しかしそのような時でも、めがねをかけて矯正視力が回復すれば問題はないでしょう。

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視力矯正のためにコンタクトレンズをつかっているというかたも少なくはありませんよね。コンタクトレンズは正しく使用していれば失明する事はありません。けれども、正しい使用方法をしなかった場合には失明してしまうと言ったケースもあります。その例として、角膜内皮という角膜の内側の細胞が酸素不足から死んでしまって透明であるはずの角膜が真っ白に濁ってしまう角膜混濁へとなってしまうことがあります。

角膜は、主に三層からなっており目の表面から角膜上皮、角膜実質、角膜内皮となっております。どの層についても大切な役割を果たしていますが、特に角膜内皮は角膜内から水を外へ送り出すポンプのような働きをしています。角膜は表側は涙で内側は房水という、どちらも液体にいつも接している状態です。けれども、角膜内に必要以上に水分が多く入ってきてしまうことによって角膜は透明性を保持できなくなってしまい透明なレンズであるはずの角膜が白く濁ってしまいます。

そうすると、すりガラスを通して見るようになってしまいますのでメガネやコンタクトレンズで矯正したとしても視力が出なくなってしまいます。このようにして大切な役割の角膜内皮なのですが、細胞一層だけで構成されておりますので、その細胞は一度死んでしまうと元に戻りません。健康な状態であれば、角膜内皮には亀の甲のような正六角形の細胞が規則正しく並んでいます。このうちの細胞のひとつが死んでしまえば、その隣の細胞が広がって大きくなり空いたスペースを埋めてしまいます。

角膜屈折矯正手術のメリット・デメリットはどういったものがあるのでしょうか。角膜屈折矯正手術をおこなうことによって視力が改善された場合の最大のメリットといえば何の補助具を使わなくても物が良く見えるようになるということなのです。メガネをかけたりコンタクトレンズを装着したりといった煩わしさに悩まされてきた人にとってこれは画期的なメリットだとおもいます。一方で、デメリットはメガネやコンタクトレンズとの違って手術になりますので、たとえ手術が完全に行われてもいろいろな合併症が発生することもありえます。また手術の結果に不満足であっても手術をする前の状態に戻すことはできないことです。

手術とは病気を治すことが目的になりますので人の体に傷をつけることになります。そのため傷に対する反応や傷か治る過程というものは人それぞれ違います。何らかの全身疾患があるなどの理由から傷の治りが遅くなってしまい期待通りの視力が得られないこともあります。
確率では約1000分の3、手術を受けた人の0.3%が最高視力が手術する前よりも悪化したと報告があります。手術としてはとても高い確率で成功していますが、期待した通りの効果がでない可能性もけしてゼロではないということを理解しておいたほうがよいでしょう。

手術は、最新のコンピューターのレーザー技術を使い精密にミクロン単位で削るよう設定をおこないます。しかし完璧を求める事は極めて難しいといえます。数値的に言えば、正視の人の値である0Dを目指して手術をおこないますがこれを全ての人で達成するのは不可能だとおもいます。ですが、プラスマイナス1.0Dの範囲であれば高い確率で成功させることも可能だと言われています。角膜屈折矯正手術の場合は補助器具を使わない代わりに「元へ戻せない」といったデメリットがあります。削り過ぎてしまい遠視の方向へ視力がいったとしても元へ戻すことはできません。

メガネのメリットとデメリットについてご紹介したいとおもいます。昔から視力の矯正にめがねは使われていますよね。このメガネの特徴としてはじめに挙げられることは角膜とレンズの間に空間があることです。空間によって目とレンズが隔てられているので角膜を傷つける恐れはほとんどないことがメリットだとおもいます。ただ、レンズを空中に浮かせているためフレームが必要となります。

メガネの最大のデメリットといえばフレームを越えたところは見えないということです。目の前にレンズを置いておけば、その範囲ははっきり見えますがレンズの外側は全く見えないということになり正視の人と比べてみると視界が狭くなってしまうということなのです。また、レンズの性質上、中心部分ははっきりとピントをあわせることができますが周辺に行くほどぼやけて見えてしまいます。これをレンズの収差とよんでいます。

高度近視でレンズの度が強いという人ほど収差も大きくなりますのでめがねのレンズの真ん中以外はかなり見えにくくなってしまいます。また、自分の目に合わなかったり、成長とともに視力が変ってくるため取り換える必要となります。さらに、遠近両用メガネのように一枚のレンズで遠くと近くを見ているためレンズを入れたり、焦点を少しずつ変えたもの(累進焦点レンズ)が作られるようになったのでひとつのメガネで遠くも見えるようにすることができるようになりました。