最近では、眼科領域の治療は目ざましく発展しており、コンタクトレンズや手術、レーザー治療、角膜移植、人口水晶体、薬物治療など、選択肢が広がりつつあります。いったい視力はどの程度回復するのでしょうか、また目の病気はどこまで治せるのでしょうか。しかし、まだ歴史が浅い分、安全性が確立していない手術もあります。安全かつ確実に治療、改善するためには、どのようなことに注意しなくてはならないのでしょうか。
たとえば、視力回復の有効な方法として、現在レーシック手術が注目されています。しかしレーシックの安全性、有効性を掲げる眼科医院でさえ、手術に関する承諾書では次のような注意点をあげています。「術前に強度な近視の人の場合、特に暗い場所や夜間に見え方が良くないことがある。また、夜間に明るい光の周辺に輪状の影がつく(ハロー)、夜間の照明が眩しい(グレア)、放射状に光が見える(スターバスト)場合がある。」
さらに、「感染等によって重度の視力低下を引き起こす危険性がある」とさえ述べています。そして「レーザー手術が人間の目の治療に応用されるようになってから約20年経つものの、すべての合併症を把握することは不可能であり、承諾書に書かれた問題や合併症以外のことが起こる可能性があることをご了承ください」と述べています。
めがねやコンタクトレンズなしで生活することがどんなに快適であるかは、特に運動時などに不自由を感じていた方なら痛感していらっしゃることでしょう。しかし、まだこのような「不確実な段階」であることを受け止め、そのメリットとリスクを考えて、納得できる視力回復方法を選択することが大切です。
目で物体を識別する能力のことを「視力」といいます。視力が低下するには様々な原因が考えられますが、屈折異常や調節異常で視力が低下した場合は、屈折矯正を行うことで視力を回復させることができます。しかし、なんらかの病気で視力が低下した場合には、その要因を取り除かなければ、視力回復は困難なのが現実です。
最近では、手術やレーザー治療、人口水晶体、角膜移植、コンタクトレンズ、薬物治療など、目の治療が目覚しく進歩しています。なかでも現在、注目を集めているのが、レーシックです。
レーシック
「レーシック」というのは、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射して、角膜の曲率を変えることにより視力を矯正する手術のことで、角膜屈折矯正手術の一種です。方法としては、マイクロケラトームというカンナのような機械で角膜の表面を薄く削り、蓋の役目をする「フラップ」を作りめくります。そこにエキシマレーザーを照射して、角膜の一部を蒸散させるのです。その後フラップを元の位置に戻して、フラップが自然に接着するまで2~3分待ちます。
これにより、角膜の中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり、凹レンズを使用したと同様の効果が現れ、近視が矯正されて視力回復が期待できるのです。また、検眼データをもとにレーザー照射を調節することで、乱視の矯正も可能です。マイクロケラトームの代わりにレーザー(イントラレーザー)によって、フラップを形成する方法もあります。
コンタクトレンズやめがねで、日頃からとても煩わしさを感じている人にとって、視力を回復させたい願望は強いことでしょう。このようなことから、現在ではめがねやコンタクトレンズ以外の視力矯正手術が行われる事例が非常に増えてきています。
視力矯正手術には、次のような種類があります:
・レーシック
・イントラレーシック
・エピレーシック
・ラセック
・ウェーブフロント
・フェイキックIOL
・PRK
・フレックスPRK
・放射状角膜切開術(PK)
コンタクトレンズとめがねの煩わしさを最も痛感しているのは、多分スポーツ選手ではないでしょうか。視力回復および矯正の手術を受けた例も、スポーツ選手が圧倒的に多く、中でも特にレーシック手術に関しては、スポーツ選手が多いようです。
たとえば有名なところでは、プロゴルファーのタイガー・ウッズが手術を受けたことです。彼に影響され、視力に悩みを抱えたスポーツ選手の多くが手術を受けたといいます。その他、プロ野球選手の中にも、たとえば松坂大輔選手のように、ドーム球場の乾燥した環境で行われる試合が多くなった影響により、視力の低下を招いたことから手術を受けた例もあります。
しかし、すべての選手がレーシックを受けているわけではありません。たとえば古田敦也のように、眼鏡を使用して現役を全うした選手もいます。レーシックはまだ歴史も浅く、安全性が確立した手術とはいいがたいのです。たとえば東北楽天ゴールデンイーグルスの一場靖弘投手は、手術に失敗してしまいました。彼は右目が角膜炎を発症し、入院することになったのです。一時、右目の視力は0.04まで低下し、失明の危機もありました。後に回復しましたが、やはり手術は安易に考えてはいけません。